甘利山さわら池の伝説
甘利山の中腹にある「さわら池」、池のあることがそんなに珍しいことなのか?と、お思いの方もきっといるのでは…。
山の中に水をたたえる空間があるのは不思議なことと先人達は感じていたようです。
そんなこともあってか、さわら池には赤牛伝説というものがあります。
当時その土地を治めていた甘利さんのご子息がさわら池で命を落としたのだが、ご子息の遺体が見つからないため、甘利さんは怒って、村民に池の中に木などを入れさせた。そうしたところ、赤牛が出てきて、甘利山の奥にある大笹池に逃げ込んだ。さらに大笹池から八田の能蔵池に逃げた。
といったものです。さわら池と能蔵池とが結びつくなんて・・・、驚きです。そういえば、穂坂の大きい下駄と鉄剣を祀っている山神社の伝説も広い地域を巻き込んでいたような気がします。
今では考えも付かないような地域の結びつきを教えてくれる伝説を生み出すような神秘的な池のある私の住むまちは素敵だと思う。
ちなみ、この伝説の背景には甘利山財産区、甘利荘、甘利氏、雨乞い信仰、苗敷山信仰などなどが複雑に絡み合っているようです。まったくもって、私の住むまちには調べつくせないほど面白いことが多いです。
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